神策府へ行き、星核ハンターの近況を尋ねる

📍 仙舟「羅浮」 神策府

彦卿

あの女、いつまでいるつもりなの？

青鏃

……

鏡流

久しいな…

鏡流

何も変わっておらぬ…数百年前のままだ。

🏃‍♂️

移動

➿

不明

彦卿

丹恒先生、どうしてここへ？

選択肢

邪魔をしてすまない、2人とも。

将軍に用があって来た。

丹恒

邪魔をしてすまない、将軍に用があって来たんだ。

彦卿

その…もしあの時の捜査で僕が早まって手を出して、怪我をさせたことの賠償を求めるつもりなら…罰を受けるよ。この先100年、僕の俸給を賠償に充ててもいい。

選択肢

それは不要だ。

それとは別件だ…

丹恒

いや、それは不要だ。お前は雲騎軍としての責務を果たしたまで、何も間違ってはいない。むしろ当時、あの場を切り抜けようとお前には悪いことをしてしまった。今回ここに来たのはそれとは別件だ。

丹恒

お前は雲騎軍としての責務を果たしたまで、何も間違ってはいない。今回将軍を訪ねたのは、星核ハンターの動向を聞くためだ。

青鏃

あいにく、将軍様は要務があって出かけてるの。ただ、発つ前に将軍様がある伝言を残してね…丹恒さん、階段のところに立ってる人を知ってる？

選択肢

知っているような…

知らない…

丹恒

知っている…とは言い難いな。ただ、あの顔には見覚えがある。将軍の客人か？

丹恒

…いや、知らないな。将軍が不在なら、また日を改めるとしよう。

青鏃

そう、彼女のことを忘れたんだ？なるほど…持明が転生すると、本当に前世のことをすっかり忘れちゃうんだね…

青鏃

あの方は仙舟羅浮の前代剣首「鏡流」様、あなたの前世「飲月君」とは生死を共にする仲だったの。それどころか、将軍様の…恩師でもあった。

青鏃

戦事の公文書によると、彼女の剣の前に倒れた豊穣の民は数え切れないほどいたみたい。造翼者の羽衛も、歩離人の父狼も、山ほど高かった器獣でさえ、その一撃を受け止めることができなかったとか…だから、当時はそれはもう名を馳せてたの。

青鏃

でも、それも大昔のこと…残念ながら、それほどの英雄でさえ、魔陰からは逃れられなかった。魔陰に堕ちた鏡流様は狂い、数多の殺生を犯したあげく、域外に逃亡した重罪人になったと言われてる。

青鏃

本来、彼女ほどの腕があれば誰にも捕まらないんだけど…はぁ、なぜか行商人を装ったある容疑者と一緒に羅浮に現れて、自首してきたの…

青鏃

ただ、その条件として…審判を受ける前に自由が1日欲しいと言ってきたんだ、鱗淵境で旧友たちに会いたいってね——で、理解し難いことに、将軍様はなぜかそれに頷いたの！

青鏃

将軍様が要務で離れる前、私たちにある任務を残した。鏡流に付き添い、羅浮での最後の1日を過ごさせるようにって。つまり「客人の接待」なんかじゃなく、これは「罪人の護送」だっ——

システム

青鏃は突然黙った。彼女と同様に、あなたも周囲の空気が冷たくなったことに気が付いた。

鏡流

来たか、飲月よ。

鏡流

せっかくだ、もっと近くに来て、昔話でもどうだ？

鏡流

それとも、今世の名で呼んでほしいか、丹恒？

鏡流と会話する

鏡流

我が仙舟を離れる時、こう聞いた——奴らがお前の鱗と角を奪い、強制的に転生させ、また幽囚獄に閉じ込めたと……

鏡流

もう「飲月君」は存在しないと思っていたが…ふっ、我が羅浮に帰ってみると、まさか再び海を割り、潮を引くお前の姿が見られるとは。さながら隔世の感がある。

選択肢

俺は…かつてお前のことを知っていた？

お前を憶えている、おぼろげにだが。

俺の前世はもう終わった。

丹恒

俺たちは…知り合いだったのか？

鏡流

ふむ…知っているとも、知らないとも言える。その冷淡な口ぶりは、奴と全く同じだな。

丹恒

…お前を憶えている、おぼろげにだが。

丹恒

前世で経験したことは、俺にとって割れた鏡のようなもの。どの欠片を拾おうとも、その光景は困惑するものばかりだ…

鏡流

「おぼろげに」か…過去から逃げようとする者は、皆同じことを言う。

鏡流

持明族が輪廻転生すれば、前世のことをすべて忘れて白紙になるはずだ。だが、お前は龍尊の力を持ち、わずかながらに前世の記憶も残している。

丹恒

お前の言う通り、「飲月君」の人生は幕を閉じた。今、お前の前に立っているのは全くの別人だ。

鏡流

ああ、分かっている。持明の輪廻転生を経ることで、すべての宿業と罪科は消えてしかるべきだからな。今のお前は四方を旅するナナシビトでしかない。だが…人は本当に、過去の自分を切り捨てられるのか？

鏡流

我の推測が正しければ、龍師たちは龍脈が途絶えるのを惜しみ、「飲月君」を蘇らせようとしたのだろう。ゆえに、脱鱗の刑に小細工を弄して世間を欺き、お前を今の姿にしたのだ。

選択肢

お前も龍尊の伝承を取り戻したいのか？

「飲月君」に代価を払ってほしいのか？

いったい何が目的だ。

丹恒

つまり、お前もあの龍師たち同様、龍尊の伝承を取り戻したいのか？

鏡流

それは持明族のことで、我とは関係ない。

丹恒

「飲月君」は多くの者に借りを作った。お前は、その者たちの代わりに俺を裁くつもりか？

鏡流

我も一介の咎人に過ぎぬ、裁く資格など持ち合わせていない。

丹恒

昔話をするために来たわけではないのだろう？いい加減、目的を話したらどうだ？

鏡流

先ほど持明族の娘から聞いたはずだ。どうした、耳でもおかしくなったか？

鏡流

我が羅浮に戻ったのは、同盟に自首し、過去の罪と向き合うため…

鏡流

ただ、審判を受ける前に1日の猶予を請うたのだ。旧友たちと再会し、親密であった頃の約束を果たすために。

鏡流

景元は昔から優しい奴でな。お前を呼ぶと聞いたら、我の望みに応えてくれた。

丹恒

ということは、列車に届いた手紙はお前が送ったものだったのか？

鏡流

ああ、そうだ。

システム

一方その頃…

📍 仙舟「羅浮」 鱗淵境

廻星港へ行く

📍 仙舟「羅浮」 神策府

📍 仙舟「羅浮」 廻星港

➿

不明

彦卿

星槎が見たいなら、玉界門にたくさんあるでしょ？顔を上げれば見られるっていうのに、なんでわざわざ廻星港まで？

鏡流

小僧、狐族の飛行士で「{RUBY_B#ハクジュ}白珠{RUBY_E#}」なる名を聞いたことはあるか？

彦卿

白珠…白珠…聞いたことあるような…

選択肢

白珠…

飛行士…

システム

それはまったく馴染みのない名前だ…その名は吹き抜けるそよ風のようであり、何の感情も想起させない。しかし、なぜか耳元にある声が響いた。

システム

「高貴な龍尊様が雨を降らせて、敵陣を水浸しにすればいいんです！あたしたちみたいな引き立て役は、空の上から見てましょう、いいですね？」

システム

飛行について、何も憶えていることはない。前世の高貴な身分であれば、自ら舵を取ることはなかっただろう。そして、ナナシビトとしての自分も星槎に触れたことはない。

システム

それなのになぜか、吹き荒れる風のようにある声が耳元に響いてくる。

システム

「せ、せせ、星槎がもう持たないですっ！龍尊様、そんなにすごいんなら、星槎がバラバラになる前に早くあたしたちを受け止めてくださいぃぃぃ——！」

丹恒

……

鏡流

飲月よ、何か思い出したのなら、言ってみてはどうだ。

選択肢

何も…思い出せない。

断片しか思い出せなかった…

丹恒

何も思い出せない。

鏡流

嘘をつくとはな。お前もやさぐれてしまったか。

丹恒

どうやら…「飲月君」の戦友だったらしい。

鏡流

戦友で、友人。飲月のであり、我らのでもあった。

鏡流

はぁ、まあ良い…どれも過去の雲烟に過ぎぬ。「廻星港」に来たのは、ただあの娘を弔うためだ。

彦卿

それって…狐族の「慰霊祭」のこと？

鏡流

ああ、亡き者を星槎に乗せ星空へと送り出す。あの時は急いていたゆえ、まともに別れの挨拶もできなかったからな。羅浮を離れる前に、この心残りを片づけておきたかったのだ。

鏡流

だが、星槎の製造には詳しくない。ここで造っているということしか知らなくてな。

彦卿

分かった…じゃあ、僕についてきて。

廻星港にある星槎の生産ラインを動かす

調べる

彦卿

着いたよ。廻星港の大半の船はここで製造を始める。

彦卿

からくりに指示を入力すれば、星槎の種子を培養する容器が起動する。しばらくすると、空港に新たな船が一隻できるんだ。

彦卿

…あっ、思い出した。「白珠」って名前、本で見たことがあるよ。

鏡流

本を好んで読むのか？意外だな。

彦卿

いいだろ、別に！普段はあまり読まないけど、策について教わってた時に、将軍様にたくさん読まされたんだ。そのとき読んだ本——『涯海星槎勝覧』の著者が「白珠」だった。

鏡流

上出来だ、小僧。そう、白珠はその本の著者だ。

彦卿

10ページのうち9ページは、作者の星槎がいろんな世界に墜落して、たびたび危険な目に遭う内容で面白かったよ。それから、現地の生物分類と生態に関する記録も載ってた。

彦卿

あれを読んだ時は、星槎を動かすたびに墜落させる人を飛行士って呼べるのか疑問だったけど…でも今思い返すと、その危険をいつも好転させて無事生還してるんだから、その強運はすごいものだよね。

鏡流

ああ、確かにいつも人を驚かせるほど不運な娘だった。星槎で出征すれば、豊穣の民の巨獣に呑み込まれたり、敵陣の後方に墜落したりしたものだ。

鏡流

おかげで、あの娘が乗っていた星槎が元の原型を保ったまま帰港したことはほとんどない。天舶司の者たちからは「星槎殺し」とまで呼ばれてた。

鏡流

あの口が思いつきで言った悪いことは、十中八九現実となってな。その恐ろしさゆえ、次第に雲騎軍の中には彼女と同行しようとする者がほぼいなくなっていた。

鏡流

だが、生き延びることだけに関しては…驚くほど恵まれていた。どんな危地に陥ろうとも、あの娘は切り抜けてきたからな。

鏡流

運も実力のうち…あの「星槎殺し」のために造った船も、彼女のように星海へ還ることを祈ろう。

システム

すると、星槎の生産ラインが稼働し始めた…

🏃‍♂️

移動

彦卿

星核の邪祟がまだ残ってる、気を付けて。

鏡流

我ら二人のことは心配無用だ。

🏃‍♂️

移動

彦卿

僕も星槎の製造についてはさっぱりだけど…

彦卿

ここの機枢を動かすのはそう難しくはないよ。

星槎の港へ行く

🏃‍♂️

移動

彦卿

ほら、見て。星槎がもう完成した。

鏡流

羅浮を離れ、どれだけ経ったか…やっとお前に別れを告げることができるな。

彦卿

白珠先輩は…その後、どうなったの？

鏡流

その後、か…言うまでもないだろう。何しろ、あの娘の最期を弔うために立っているのだからな。

鏡流

飲月よ…「{RUBY_B#シュッコツ}倏忽{RUBY_E#}」を斬ったあの一戦を、憶えておるか？

選択肢

豊穣の民との血戦…

丹楓もあの時、戦場にいた…

何も…思い出せない。

丹恒

豊穣の使令「倏忽」が大軍を率いて同盟に攻めてきた…幽囚獄で読んだ歴史書にそう書いてあった。

鏡流

ほう、生まれ変わった後に自分の前世を取り戻そうとしたのか？

鏡流

ただ、その跡は何者かによって消された。豊穣の使令「倏忽」による侵略…その血戦後は行方が不明となっている。亡骸の記述すら見当たらない。

丹恒

丹楓、彼もお前と一緒に戦ったんだろう？

鏡流

ああ、持明の龍尊は敬われる身、奴が自ら戦場に臨むと聞いた雲騎軍たちは恐れ慄いた。そして当時の{RUBY_B#トウギョウ}騰驍{RUBY_E#}将軍は、部隊の安全を確保するために我を呼んだのだ。

鏡流

だが、白珠はそんなことを気にも留めなかった。あの娘にとって、龍尊も血肉を持った身であり、そこらの兵士と何も変わらない。白珠は生きていた頃、よくお前を遣わせていたものだ。

丹恒

何も思い出せない。

鏡流

教えてやろう。あの一戦で、白珠のうつけはついに帝弓に賜った運を使い切った。

鏡流

奴は1人で戦陣に飛び込んだのだ。それにより同盟の兵士たちは倏忽の「{RUBY_B#けちずごくかい}血塗獄界{RUBY_E#}」を突破し、そしてお前を{RUBY_B#りゅうきょう}龍狂{RUBY_E#}から呼び戻した。だが、白珠が再び戻ってくることはなかった。我らは皆、返せない借りを作ってしまったというわけだ。

鏡流

雲騎軍にとって、戦場で死することは誉れである。だが飲月…お前はそれに納得しなかった。

鏡流

お前は白珠が命を落としたことを受け入れられず、あの娘に…安らかに眠るはずだったあの娘に、取り返しのつかない過ちを犯した。

丹恒

……

鏡流

何も言うな、もう答えなど重要ではない。飲月よ、我は今より、この星槎を旅立たせる。

彦卿

これでよし、星槎の製造が始まったよ。

彦卿

しばらくしたら星槎は自動的に組み上がって、空港に入る。そこで待とう。

鏡流

助かった、小僧。

星槎を飛ばす

工造司へ行く

📍 仙舟「羅浮」 工造司

➿

不明

鏡流

やれやれ、建木が甦り、至るところに忌み物がおるな…工造司の重物「造化洪炉」まで危ういではないか。

彦卿

突然の出来事だったからね。話によると、多くの匠や弟子があわただしく逃げた中、ある老師だけが残ってここを守ったと聞いたよ。それで外からの支援を迎え入れて、造化洪炉を救ったらしい。

鏡流

ほう、面白い。命を顧みず、頑なに意志を貫くとは…その様は願望の強いある旧友を思い起こさせる。奴が工造司のこの体たらくぶりを見たら、仙舟人を無能と笑うだろうな。

彦卿

そんなことない！危機を前に命を惜しんで、雲騎軍の到着を待つことの何が悪いっていうの？

鏡流

だが、その危急の時に雲騎軍は来たのか？ここを救ったのは殊俗の旅人だと聞いたが。

彦卿

羅浮の洞天は広いから…それに、多くの部隊が曜青の征伐に参加していた。だから、雲騎軍も隅々にまで目を配れなかったんだ。あの時は人手が足りなくて……

鏡流

ふふっ…そうだ、小僧。前回の勝負をもう一度やらぬか？お前の誇る剣術が、どれほど進歩したのか見てやろう。

彦卿

僕の手を借りてここを掃除したいだけだろう？自首した犯罪者だっていうのに注文の多いやつだね。

鏡流

今回はお前が先に行け、造化洪炉で合流しよう。

工造司内でのさばっているモンスターを一掃する

丹恒

どうして、わざとあの子を行かせた？

鏡流

他でもない、お前と長く手合わせをしていなかったからな。

丹恒

俺は戦うつもりなどない。

鏡流

槍先を我に向けろとは言っていないだろう？ここの忌み物で充分だと思うが？

🏃‍♂️

移動

鏡流

どこに行く、勝負はまだついてないぞ。

先を行く彦卿に追いつく

🏃‍♂️

移動

彦卿

遅いな…

彦卿

まさか、わざと僕を先に行かせたんじゃ…

🏃‍♂️

移動

➿

不明

選択肢

まだ生きているのか？

長命種になったのか？

➿

不明

➿

不明

➿

不明

選択肢

やり直す？

➿

不明

➿

不明

🏃‍♂️

移動

鏡流

自分は丹楓の生まれ変わりで、奴の罪とは何の関係もないと、自分に言い聞かせることはできる。もうすべてを忘れたと言い続けることもできる。

鏡流

だが丹恒、お前は戦いから逃れられない。その槍術は飲月のと全く同じだ。

鏡流

「戦いは鍛冶の如く、烈火で不純物を熔かし、人の内なる本性を晒け出す」

鏡流

お前にその「{RUBY_B#げきうん}撃雲{RUBY_E#}」を打ってやった者の言葉だ、憶えておるか？

鏡流

我らの中で奴と一番近かった者といえば、お前だろう。願望の強い者が、自尊心の強いもう一人と気が合うとはな。

選択肢

…応…星？

（頑張って思い出す）

システム

夢の中で、顔のぼんやりとした男を見たことがある。男は不遜な出で立ちで、「撃雲」を掛けた台の前に立っていた。

システム

「この槍の鋭さは、龍鱗をも貫くほどだ。気を付けろ、傷を負うことになっても知らんぞ、龍尊様」

システム

その名前は頭の隅で、風に揺れる落ち葉のように舞う。だが、それははっきりと見えない。

システム

「火に入る{RUBY_B#ひけい}飛蛍{RUBY_E#}となろうとも、{RUBY_B#ちょうしゅん}長春{RUBY_E#}の{RUBY_B#ちょぼく}樗木{RUBY_E#}となるなかれ。いつかすべての仙舟人に思い知らせてやろう。この応星、刹那の人生であろうとも、仙舟人の長く無能な寿命よりも価値がある、とな」

丹恒

…{RUBY_B#オウ}応{RUBY_E#}…{RUBY_B#セイ}星{RUBY_E#}。

鏡流

ほう、まだその名を憶えておったのだな？

鏡流

奴がまだガキの頃、忌み物への復讐に燃えて、星海を渡り、学びを求めて仙舟にやってきた。

鏡流

初めて会った時は、我の剣よりも背の低い幼子だった。100歳しか生きられぬ身だというのに、工造司の万般の巧芸を学び尽くすと言っておったな。ふっ、あの子犬は龍尊に引けを取らぬぐらい傲慢であったぞ。

鏡流

我はあの理想だけを追い求める、頑なな性格が元々気に食わなかった。だが再び会うと、奴の造った武具は匠たちでさえ及ばぬ域に達していた。工造司の頭目に与えられる、「百冶」の称号をも手にしていたのだ。

鏡流

しかし、残念なことにあれは一介の短命種。同盟が工造司を任せるわけがない。結局、奴は我らのような異類たちの隣で暖を取るしかなかった。

📍 仙舟「羅浮」 鱗淵境

丹鼎司へ行く

📍 仙舟「羅浮」 丹鼎司

白露と会話する

白露

おお、丹恒ではないか！珍しい客じゃのう。なんじゃ？どこか具合でも悪いのか？さあさあ、こっちに来い。

選択肢

俺が診察を受けに来たわけじゃない…

診察を受けたいのは俺の隣にいる人だ。

丹恒

白露、診てほしいのは俺じゃなく、隣にいる人だ。

白露

おや？その様子から見るに、目にケガでも負ったか？それとも、別のところが悪いのか？

鏡流

いや、目に大事はない。この目を覆っているのは、物を見ることで古き思い出を蘇らせ、心の魔に堕ちるのを防ぐためだ。実は龍女様、近ごろ夜に動悸がしてよく眠れなくてな。心を落ち着かせる方法はないだろうか？

白露

症状を聞くに…わしの専門外のようじゃのう。

白露

ふふん、だが案ずるな！丹鼎司は病人を選ばぬ。お姉さん、腕を出すんじゃ、まずは脈を取ろう。そのあとは{RUBY_B#とうえいむし}透影虫{RUBY_E#}を飲ませ、隅々まで診てやる。

システム

白露が脈をとっている間…

白露

うわっ！な、なんという冷たさじゃ！

白露

……ちょっと待っておれ。丹恒、こっちに。

システム

白露が脈をとっている間…

白露

ぬしが連れてきた友の「病気」じゃが、なんとも妙じゃ。

白露

脈がかなり弱い。通常、こういった状態じゃと…

選択肢

命が長くない。

救いようがない。

丹恒

…もう命が長くないということか。

丹恒

…もう救いようがないという意味か。

白露

ぐぬぬ！医者の代わりに判断するでない。

白露

ぬしの友の場合、また話が違うのじゃ。表面上は「生」を感じるが、脈を取ろうと腕を掴むと、まるで氷を触っておるかのようじゃった。それに丹腑と脈絡の間で暗流が通ってるかのように、拍動を打ち続けておる。

白露

このような奇病は見たこともない。詳しく研究すれば、医経に載るやもしれん。時々でいいから、これからもぬしの友をわしのところに連れて来てはくれぬか？

選択肢

（遠回しに断る）

（包み隠さず断る）

丹恒

実は、あの人は今日で羅浮を離れるんだ。

白露

そうか、残念じゃのう。もう少し滞在してくれれば、あの病について何か分かったかもしれんのに。

丹恒

彼女は重罪人だ。もしこのことについて聞きたいのなら、雲騎軍と十王司に尋ねたほうがいいだろう。

白露

ひ、人は見かけによらぬのう。か弱い女子かと思ったが…まさか重罪人とは。まあ良い、わしの知るところではないし、あれこれ詮索するのはやめておこう。

白露

ふむ、では仕方ない。これから薬を処方するが、それだけでなく白湯もたくさん飲ませるんじゃぞ。

白露

わしについて来い。{RUBY_B#かんこんしょうきさん}還魂正気散{RUBY_E#}を出してやる。この生薬を使っても治せはしないだろうが…待った、わしの薬箱はどこにいった？

白露

すまぬ、薬王秘伝の件以来、司内のすべてが無茶苦茶でな。

白露

丹恒、ぬしは腕が良いのじゃろう？わしと一緒に薬を取りに行ってはくれぬか？

鏡流

龍女様がお困りのようだ。では、我も一緒に行くとしよう。

白露

い、いや、ぬしの手を煩わせるわけには…

白露のために薬箱を取り戻す

🏃‍♂️

移動

白露

…この近くのようじゃな。

鏡流

容易いことだ、煩わしいことなどない。

白露

え、えぇぇ…

🏃‍♂️

移動

白露

悪者め！わしの薬箱を返すのじゃ！

🏃‍♂️

移動

🏃‍♂️

移動

白露

ぐぅぅっ、このっ！四本足め、なんという速さじゃ…逃がさんぞ！

忌み物を倒し、白露のために薬箱を取り戻す

🏃‍♂️

移動

白露

うぇぇぇっ！？あんなでっかい後ろ盾までおったのか！

白露

いつから丹鼎司には、こんなに診察を受けに来る動物が増えたんじゃ？

丹恒

気を付けろ。

鏡流

ふっ、邪魔だてするものは我が龍女様のために排除しよう。我の剣は凍てつくゆえ、少し離れておくといい。

⚔️

戦闘

鏡流と会話する

白露

よし、どれどれ…{RUBY_B#あんしんぐさ}安神草{RUBY_E#}も{RUBY_B#そうきさん}壮気散{RUBY_E#}も入っておるな。さて、帰るとしよう。あまり患者を待たせるのはよくないからのう。

白露

待たせてしまってすまなかったのう。この処方でぬしの病を根治させることはできぬが、活力を維持し、心身を穏やかにさせることは可能じゃ。

鏡流

いや、必要ない。龍女様の医術が如何に優れていようと、長命種の宿命はどうしようもないだろう？

白露

魔陰の身であったか？そうは見えぬぞ？最近、羅浮では大きな事件があって、魔陰の身に苦しむ患者を少なからず診てきたが…いずれもうわ言ばかりを呟いたり、前後不覚になったり、体に変異が起きて恐ろしい姿になったりしておった。

白露

なのに、ぬしからはそれらの症状が見当たらぬ。

鏡流

取引をした、ゆえにこうして{RUBY_B#ざんぜん}残喘{RUBY_E#}を保っているのだ。今はまだ思考する余力があるが、もう{RUBY_B#しんしき}心識{RUBY_E#}の限界に達している。

鏡流

とはいえ…未だ叶わぬ宿願と、決着を付けねばならぬ仇がある。

白露

ほう？自分の病因をしかと理解しておるようじゃな。心の病ではわしも力になれん。じゃが、医経にこう書いてあった——心を熄せば、身は安らかになる。過去のことを忘れることができたなら、ぬしの病も回復の余地があるかもしれぬのう。

鏡流

そうか？それは残念だ。すべての感情の中で憎しみがもっとも強い。そして我はそれを選び、握りしめたのだ。己の存在を維持するためにな。

鏡流

この手で握れるものは、もはや剣と過去の憎しみのみ。これさえも手放せと言うのであれば、我は…骨の髄まで虚無に陥るだろう。

鏡流

龍女様のお言葉に感謝する。こうして龍女様に会えただけで、薬よりも百倍の効果があった。

鏡流

ところで…ここ数日、包帯を巻いた者が龍女様のもとを訪ねなかったか？

白露

包帯？特徴にしてはありきたりすぎて、何とも言えぬな。仙舟には毎日数え切れぬほどの患者が丹鼎司を訪れ、身体を診てもらっておる。建木の災いがあったことで、ケガ人がたくさん出てるからのう。

鏡流

背が高く、ほっそりとした、暗い表情の男だ。朽ちかけた剣を持って離さない…そんな者を見た覚えはあるだろうか、龍女様？

白露

そういったヤツは…ああっ！今日1人おったぞ！

白露

あれは剣傷を負ったに違いない、血の匂いがしておった。じゃが、重傷ではなかったようじゃ。顔も平然としておったし、わしが処方した薬も持っていかなかったぞ。

鏡流

ふっ、奴が求めたのは別の形での処方だったのかもしれんな。

鏡流

となると、これで全員揃ったわけか。さあ、旧友たちに会いに行くとしよう。

三月なのかのメッセージに返信する

📍 仙舟「羅浮」 鱗淵境